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診療部 ー 小児科/新生児科

小児外科外来

小児外科外来について

こどもの身体はあらゆる臓器が発育の途中で機能が未熟であり、また大人とは異なった疾患像を呈するため、小児外科外来疾患の対応にはこどもについての専門的知識と経験が必要となります。このため、当院では小児外科外来専門医(高槻病院から応援)による診療を行っております。鼠径ヘルニアや臍ヘルニア、便秘、裂肛(切痔)などに対応をしております。停留精巣や水腎・水尿管症、膀胱尿管逆流症につきましては小児泌尿器科による診療も行っております。

鼠径ヘルニア

症状

お腹の中にある臓器(小腸、大腸、大網、女児であれば卵巣など)が飛び出してきて、立った時や激しく泣いた時などに鼠径部が膨隆します。脱腸とも呼ばれます。鼠径ヘルニアがお腹の中に戻らない場合(ヘルニア嵌頓)、腹痛や不機嫌、嘔吐などの症状が見られます。

検査

身体診察や超音波検査により診断致します。

治療法

1歳未満の鼠径ヘルニアは自然に治ることもあるとされていますが、嵌頓する恐れがありますので、近年では嵌頓傾向のないお子さんの場合、生後4−12か月で予定手術を行い、嵌頓傾向のあるお子さんの場合には早期に手術を行います。当院では手術後の傷が少なく、反対側のヘルニアの発症も予防できる腹腔鏡手術を1泊2日で行っています。

臍ヘルニア

症状

臍の中に腸管が飛び出した状態です。身体診察で診断出来ます。

治療法

臍ヘルニアは放置しても1年で80%が、2年で90%が自然に治るとされ、以前は経過観察が主流でした。しかし、自然治癒した例の中にヘルニア自体は小さくなっても皮膚の弛みを残したり、臍の凹み不足で腹壁より高く飛び出すなど整容的な問題が生じることがあります。このため、当院では1歳未満の児には圧迫療法の指導をさせていただき、早期治癒及び整った臍を目指しています。1歳以後も臍の膨らみが続く場合には外科的治療を行っております。