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ちぶねNOW

2021.01.15

前立腺がん検診とPSA検査について|泌尿器科(千船病院)

早期発見のためにも定期的な受診を!!

ここがポイント

  • 前立腺特異抗原(PSA)ってなんの検査?

    PSAは採血で測定できる腫瘍マーカー

  • PSA検査を受ける年齢は? 何歳から測るのが良いの?

    40歳~50歳で一度PSAの測定を受けることが望ましい(前立腺癌検診ガイドライン)

  • PSAの数値が高いと言われたら、まずは泌尿器科外来でご相談下さい

    PSAが高い場合には、前立腺癌以外にも様々な要因が考えられる

目次

1前立腺特異抗原(PSA)ってなんの検査?

前立腺特異抗原(PSA)ってなんの検査?

PSAは採血で測定できる腫瘍マーカーです。

数値が高い場合は前立腺癌の可能性があります。当院では採血後約1時間で結果が出ます。

 

ご希望の方は主治医にご相談下さい。

2PSA検査を受ける年齢は? 何歳から測るのが良いの?

PSA検査を受ける年齢は? 何歳から測るのが良いの?

前立腺癌の検診ガイドラインでは40歳から50歳で一度PSAの測定を行うことが望ましいとされています。その時点で基準値(4.0ng/mL)を超えている方は専門医を受診して下さい。検査頻度は基準値以下であっても家族に前立腺癌の既往がある方や1.0~4.0ng/mLの方は1年に1回の検診を、1.0ng/mL以下の方でも3年に1回の検診を推奨しています。

3PSAの数値が高いと言われたら、まずは泌尿器科外来でご相談下さい

PSAの数値が高いと言われたら、まずは泌尿器科外来でご相談下さい

PSAの数値が高いと言われても、必ず癌があるというわけではありません。落ち着いてご相談下さい。

 

PSAが高い場合、前立腺癌以外に前立腺肥大症や前立腺炎・尿路感染症などの疾患でも数値が一時的に上昇する可能性があります。その場合には時間をおいて再度PSA検査を行い、数値が上昇し続けるかどうかを確認して、より詳しい検査をするかどうか判断します。

 

実際に泌尿器科を受診された場合、まずは問診と尿検査・腹部超音波検査で前立腺や膀胱・腎臓などを観察します。次に直腸診で前立腺を直接触り硬さや大きさを診ます。前立腺癌が疑われる場合には前立腺のMRIを撮影します。前立腺MRIで前立腺癌を疑う所見がある場合は前立腺組織を直接調べるために入院していただき、前立腺生検を行います。入院期間は概ね2泊3日になります。約1~2週間で検査結果が出ますので、退院後の外来で結果説明をします。前立腺癌は他の癌腫と比べて生存率が高い疾患です。進行が緩やかな癌が多く、治療への反応が良い場合が多いことが理由とされています。特に後期高齢者は癌とうまく付き合うことで、癌で苦しまずに寿命を全うすることも稀ではありません。前立腺癌と診断されても落ち着いてまずは主治医と今後の治療方針をゆっくり相談しましょう。

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