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ちぶねNOW

2020.10.13

腎・尿管結石の最適な治療法と治療期間|泌尿器科

腎・尿管結石の最適な治療

ここがポイント

  •  上部尿路結石(腎・尿管)治療法のトレンド

    開腹による手術は近年マイナーに

  •  "からだ" を切らない治療法

    結石はその大きさやできる場所などにより様々な治療法がある

目次

1近年の上部尿路結石(腎・尿管)の治療法

近年の上部尿路結石(腎・尿管)の治療法

近年の腎・尿管結石の治療としては、
① 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 
② 経尿道的尿路結石除去術(レーザーを用いる)
③ 経皮的尿路結石除去術
④ ②と③を同時に併用する手術
などがあります。

 

約30年前までは開腹による腎・尿管結石の治療が行われていましたが、

現在ではほとんど行われなくなりました。

2"からだ" を切らない上部尿路結石(腎・尿管)の治療

腎・尿管結石の治療の適応は、結石の大きさ、部位、水腎症の有無、症状、感染(腎盂腎炎)の有無などで最適な治療法と時期を選択します。

 

 の「体外衝撃波腎・尿管結石破砕術」は、主に1cm以下の大きさの腎結石や腎臓に近い位置にある尿管結石に対して行います。腰背部から衝撃波を(60~80回/分、合計約3,000回)結石に収束させ尿の流れとともに排石が可能な大きさまで破砕します。結石の破砕状況によっては、後日に再治療が必要になります。
 の「経尿道的尿路結石除去術」は、現在最も多く行われている治療法で尿道から膀胱、尿管と直径2~3mmの内視鏡を挿入し、腎や尿管の結石をレーザーで破砕します。破砕した結石のかけらはバスケットカテーテルなどで摘出します。
 の「経皮的尿路結石除去術」は、主に2cm以上の大きな腎結石に対して行う手術です。腰背部から直径5~6mmの腎盂鏡を挿入し、結石を破砕・摘出する手術です。
 の手術は腎臓を埋め尽くすような大きな結石(サンゴ状結石と言います。)に対して効率よく破砕し、結石の摘出を行う手術です。

 

尿路結石は治療せずに経過観察できるものや早急に治療が必要なものまで様々です。
症状が無いからと長期にわたって放置し、腎臓の機能が低下してしまう場合も少なくありません。

 

尿路結石に関してご不明なことがあれば当院泌尿器科の医師までご相談下さい。

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