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ちぶねNOW

2020.09.03

新型コロナウイルス感染症の流行に思うこと

新型コロナウイルス感染症の流行が続いています

ここがポイント

  • 感染流行第1波、第2波の感染者数と死者数

    死者数は減少していますが、世代別で見ると高齢者の死亡率はやや増加しています。

  • コロナ感染と後遺症

    新型コロナウイルスへの感染で恐ろしいのは、重症化のリスクだけではありません。

1続く感染流行、終息後の生活にも関わるコロナ感染のリスクとは

続く感染流行、終息後の生活にも関わるコロナ感染のリスクとは

感染流行第1波、第2波の感染者数と死者数

8月も終わりに近づいてきて、漸くコロナ第2波の流行がピークを過ぎたのでは、という報道がテレビやネットなどから聞こえるようになってきました。ほとんどの人にとって、一生に一度経験するかどうかのパンデミックです。

 

第1波の流行が緊急事態宣言解除の5月21日とすれば、患者数は16,600名となり、第2波は8月末で50,000名程度ですから、第2波は第1波と比べて約3倍の感染者となります。一方、死者数は第一波で852名、第2波で400名弱ですから、半分以下になりそうです。世界的に見ても、第2波が到来しているヨーロッパなどでも患者数はそれなりにいるものの死者数は大幅に減少しています。しかし、このことはウイルスが弱毒化していることを意味しているわけではないようです。

 

感染第2波での死者数は世界的にも大幅に減少しましたが、少なくとも高齢者の死亡率は、以前とほとんど変わらず、50代-60代で致死率は第1波で2.8%、第2波で3.1%、70代以上の致死率は第1波で25.1%、第2波で25.9%とほとんど変わらずか逆にやや増加しているという国立感染症研究所の報告がありました。結論的には「第2波ではあまり感染防御しなかった若年者の比率が高く、しっかり防御した高齢者の割合が少なかった。」というのが実情のようです。

 

 

コロナ感染と後遺症

感染者数が増加する中で、重症化のリスク以外にも恐ろしいことがあるということが分かってきました。

新型コロナウイルスに感染した人の87%が感染から回復後に倦怠感や発熱、呼吸難や嗅覚・味覚異常、胸痛、頭痛などの何らかの後遺症を生じているというのです。特に肺に起こった線維化は間質性肺炎の形でほぼ生涯に渡って残り、日常生活に大きな支障を生じうるというのです。これでは社会復帰も困難になります。

 

この冬には第3波が来るのではという予想もされています。一刻も早い有効な薬やワクチンの開発を願うばかりです。

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