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診療センター / 消化器内視鏡センター

鎮静下(セデーション)検査

鎮静下(セデーション)検査

セデーションとは、鎮静剤や鎮痛剤を使用して、意識レベルや痛みの感じ具合を低下させる処置をいいます。通常の内視鏡検査ではセデーションを必要としない場合がほとんどですが、特殊な内視鏡検査、検査時間が長い内視鏡処置、通常の方法では嘔吐反射や疼痛が強い患者様の場合はセデーションを併用して検査を行います。

セデーションの効果

セデーションの効果には個人差があり、ほとんどの方は意識がない状態で検査が可能ですが、セデーションの効果が全く得られない方や、少し検査中のことを覚えておられる方もおられます。セデーションの使用量は必要最低限の量から使用し、鎮静のかかり具合を評価しながら必要であれば追加投与を行います。

セデーションの副作用

セデーションは鎮静効果がある反面、呼吸が止まってしまう呼吸抑制やふらつき・頭痛がしばらく残存してしまう副作用もあります。そのため検査終了後1時間ほど休んでいただく必要があり、鎮静効果から回復していることを確認してからご帰宅いただきます。ただしふらつきが半日ほど残る場合があり、自動車や自転車の運転はできません。ご自身で運転をして来院された場合にはセデーションは使用いたしませんので、あらかじめご了承ください。また検査後のことを覚えていないことがあるため、検査当日には検査結果の説明は行いません。

セデーションを受けられる方の当日の流れ

  1. 1点滴

    検査前に点滴を行いますので、外来検査の場合は予約時間の10分前には病院受付を済ませて内視鏡センターにお越しください。入院中の患者さんは担当看護師の指示に従ってください。

  2. 2モニター装置と酸素吸入の装着

    検査室内では、検査台に乗っていただいたあと、手足に血圧計やSpO2モニター(血中酸素飽和度測定器)を装着します。検査中は一定の時間ごとに血圧を測定しますので、血圧計が一定間隔で締まります。また呼吸機能が低下する恐れがあるので、あらかじめ酸素吸入用のチューブを鼻に装着します。

  3. 3検査

  4. 4検査後のリカバリーについて

    検査終了後はストレッチャーでリカバリー室もしくは入院病棟まで移動し、鎮静剤の効果が薄れるまで1時間程度休んでいただきます。医師もしくは担当看護師が、鎮静からの覚醒が十分と判断したのち歩行が可能となります。

■セデーション検査を受けられるにあたって

セデーションを併用した場合、患者様は検査中の意識がないため、検査中の内視鏡画面は見られませんし、セデーション中は意思表示ができません。追加の検査や緊急処置が必要になった場合、我々はその処置に関する同意をセデーション中の患者様からは得ることができません。
そのためセデーションを希望される患者様は、検査担当医師が医学的根拠に基づいて追加の検査や処置が必要と判断した場合にその処置を行うことをあらかじめご了承ください。
もしそういった場合でも処置は行わず検査を終了し、後日同意を確認のうえ再検査を希望される場合は検査前に申し出てください。
セデーションの中止は検査当日でも可能です。セデーションを希望されない場合は当日看護師に申し出てください。