教育
新人看護職員は、厚生労働省の新人看護職員研修のガイドラインおよび当院独自の看護師クリニカルラダーに基づいた研修を行っています。集合研修を経て現場で実地指導を行い、静脈注射や採血、フィジカルアセスメントなどは試験合格後の実践としています。院内に教育責任者を置き、各部署に教育担当者および実地指導者を配置しており、病棟全体で新人看護職員を育てる体制づくりに努めています。
千船病院看護師クリニカルラダー
千船病院の看護部は日本看護協会の看護師クリニカルラダーを基に独自のクリニカルラダーを作成しており、看護師として高い知識や感性を養うための集合研修やe-ラーニングを用いた学習システムを取り入れています。看護師として自己研鑽する姿勢を評価し、質の高い看護が提供できる看護師の育成を目指しています。
研修の実施
新人看護職員
1回以上/月の集合研修・e-ラーニング・他部署研修
クリニカルラダー レベル2以上
2回/年の集合研修・e-ラーニング
クリニカルラダー レベル4以上
1回/年の集合研修・e-ラーニング・他施設研修
部署紹介
8F東病棟
循環器・呼吸器内科、脳外科の38床の病棟です。循環器内科は心臓カテーテル検査及び治療、ペースメーカー植え込み術、呼吸器内科では気管支鏡検査や化学療法などを行っています。脳外科は内科的・外科的検査、治療を行う患者さんが入院されています。周術期看護から、慢性疾患のセルフコントロールの支援まで、幅広い看護を行っています。患者さんおよびご家族の思いに寄り添い、共に考え、他職種と協働しながら安全で確実なケアを実践しています。
8F西病棟
泌尿器科・腎臓内科・眼科・感染症科の38床の病棟です。手術、検査、処置、化学療法、血液透析や腹膜透析導入など、様々な治療目的の患者さんが入院されています。短期間の入院でも、安心・安全な療養環境を整え、他職種と連携し、もとの生活に戻ることができるよう支援しています。
7F東病棟
整形外科・総合内科の38床の病棟です。骨折や関節疾患(膝・股関節)で入院される方が多く、手術を受ける患者さんの術前・術後の周術期管理をおこなっています。整形外科の患者さんは、高齢で複数の併存疾患を抱えた方も多く、受傷後早期から総合内科医師の介入による全身管理を行い、安全な治療介入と重症化予防に努めています。機能回復に向けた段階的な援助を多職種と連携し、退院後の生活を見据えた看護を心がけ、明るく・楽しく患者さんと一緒に取り組んでいます。
7F西病棟
消化器内科・外科の39床の病棟です。消化器疾患に対して専門性を持った医師・看護師が安全・確実な診療・看護を行っています。消化器内科は主に内視鏡による検査、化学療法、緩和ケアを行っています。
外科においては、胃癌・大腸癌の手術を主に行い、高度肥満症に対し腹腔鏡下で減量手術を行っています。消化器内科・外科ともに安全に安心して手術・治療が受けられるよう療養環境の提供を心掛けています。
6F病棟
産婦人科、小児科、糖尿病内科、耳鼻科の53床の病棟です。産婦人科では手術を受ける患者さんが多く、糖尿病内科では糖尿病教育入院等があります。小児科は中学3年生(15歳)までを対象とし、感染症の治療や手術が必要なお子さん、重症心身障がい児の短期入所の受け入れを行っています。入院される患者さん、お子さんが安全に安心して手術や治療を受けることができ、もとの生活に戻れるよう、また地域のニーズに添った看護の継続を目指しています。
5F病棟
5階病棟は産科単独の病棟です。対象は妊産婦の方です。
分娩件数は年々増加傾向にあり、2021年度は2400件を超えました。(帝王切開3割、無痛分娩3割)
産科外来・院内助産・MFICUそれぞれの部署と協力・連携を図りながら、妊娠・分娩・産褥期のケアを継続して行っています。
MFICU
MFICU(6床)では、切迫流早産・合併症を有する妊婦の搬送を受け入れています。産科病棟、NICU、手術室など、チームで連携を図り、母児の安全を考え、安心して入院生活を送れるよう援助しています。
院内助産院
当院の院内助産メンバーは主にアドバンス助産師で構成され、助産師として自律して働いています。医師から許可され、希望された妊婦に対して妊婦健康診査、分娩、産褥入院、産後1ヶ月の健康診査まで助産師が診察し担当しています。分娩で入院となった産婦は自然分娩室と呼ばれる畳の部屋でフリースタイル分娩をします。
個々の産婦に合わせたバースプランの実現や希望される授乳方法の獲得、育児支援のためにチームで取り組んでいます。
また、正常から逸脱することがあれば医師と協議し、適切に管理しています。院内にはアドバンス助産師取得のための支援があり、将来院内助産で勤務したいと考えている方にも丁寧に指導しています。
NICU
NICUは新生児の集中治療室です。病床数は15床あり、在胎週数22週から35週未満で出生した新生児、正期産でも生まれた直後から病気の治療が必要な新生児が入院しています。
小さな反応も見逃さない観察と的確な対応、家族と共に児の健やかな成長発達のための支援を心がけております。
GCU
GCU病棟は新生児成長回復室です。出産後、全身状態のサポートが必要な新生児やNICUで急性期を過ごした新生児が入院しています。退院後、新生児とご家族が安心して過ごせるように、寄り添った看護を目指しています。
ICU
ICUは、術後管理や急変対応・救急より入院となった重症患者の呼吸・循環・代謝などをモニタリングし集中的に管理する部署です。予定の手術後の患者さんはもちもん、心筋梗塞や脳出血・脳卒中など緊急治療を必要とする患者さんが入院されます。
ICUでの治療を必要とする患者さんは身体的苦痛だけでなく、突然の発症、医療機器に囲まれている環境、仕事を休まなければならないなどの不安をもつ患者さんが多くいらっしゃいます。私達ICU看護師は、急性期の治療だけでなく、患者さんの今後の生活を見据えた回復への援助とともに、できる限り患者さんとご家族の思いや希望に寄り添い、安心して治療に専念していただけるような看護をこころがけています。
救急・内視鏡センター
救急・内視鏡センターでは救急対応以外にも内視鏡やカテーテル検査の介助も行っています。救急センターでは内科や外科だけでなく、産婦人科や小児科などの周産期の患者さんの診察も数多く行っています。2021年度は年間11,489人(救急車5,584台)の患者さんを救急センターで受け入れ対応しました。内視鏡センターでは7名のスタッフが消化器内視鏡技師認定を受けて専門的な技術・看護を提供しています。
手術室
手術室は6室で稼働しており、ダヴィンチ手術を含め年間約3400件の手術を行っています。周術期における患者さんの安全を守り、手術が円滑に遂行できるよう新人教育・術前術後訪問などに力を入れ、全員のレベルアップと看護のやりがいを目指しています。
外来センター
外来部門は、一般外来(1日約1000人)、腎センターでの血液透析室と腎外来、外来化学療法室で構成されています。医師の診察介助を含め、検査介助や検査・手術前の説明指導を実施しています。認定看護師による専門外来もあります。医師や他の専門職と連携し、より質の高い看護を提供できるよう努めています。
また、腎センターでは入院中の患者さんの血液透析を中心に腹膜透析や腎移植外来などがあります。専任の看護師を配置し、保存期から療法選択を経て、治療を継続維持していく患者さんの人生に寄り添いながら一貫した支援を行っています。
外来化学療法室では、専任の看護師が治療開始時より患者さんと関わり、想いに寄り添い、医師と連携しながらケアを行っています。
看護部長室
看護部の理念は「笑顔につながるあたたかい看護~ともに支える~」です。看護職員の一人ひとりが笑顔で看護実践できるよう安心できる職場環境を目指しています。
働きやすい職場環境
当院は2人の看護師がよきパートナーとして、対等な立場で、互いの特性を活かし、相互に補完し協力し合うため、働きやすい環境となっています。
- 完全週休2日制 年間休日数123日(有休を除く)
- 24時間預かり可能な保育所完備
- 看護師宿舎(ワンルームマンションタイプ)
- ライフステージに合わせて選べる勤務形態