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ちぶねNOW

2020.05.11頭痛と天気にまつわるお話

投稿者:産婦人科/主任部長
    稲垣 美恵子

リレーエッセイ ~ ドクター編 Vol.18 ~

私は成人女性を対象とした専門の「頭痛外来」を行っています。

 

今回は“頭痛と天気にまつわるお話”をしたいと思います。

 

 

日常会話で使用しやすい天気の話題ですが、頭痛外来では「どうですか?」「ここ最近の天気悪いですよね。調子いまいちです。」というような会話で良く診療が始まります。慢性頭痛の患者さんは天気に敏感な方が多いと感じます。卑弥呼など昔の巫女さんは頭痛を持つ女性だった(雨ごいするタイミングが頭痛発作でわかる)と言う人もいます。

 

なぜ頭痛発作に天気が影響するのでしょうか?

 

雨が降ると古傷が痛むとよく言いますが、気圧の変化を体が感知すると、自律神経のうち交感神経が活発になり、ノルアドレナリンという物質が血液に放出されます。この物質は直接に神経を刺激するほか、神経の周りの血管を収縮させたり、炎症を起こしたりします。

古傷や慢性頭痛など、もともと傷ついた神経では気圧の変化で交感神経が活発になる回路ができており、雨が降る前などに痛みを感じやすくなると考えられています。

 

天気のほか、女性ホルモン・ストレス・睡眠・食事など様々な因子が頭痛に影響していますが、それぞれの対処法を患者さんと一緒に考えています。

 

困っている方はご相談ください。