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ちぶねNOW

2020.01.01とっさの判断は難しい!?

投稿者:地域周産期母子医療センター / センター長
    岡田 十三

リレーエッセイ ~ ドクター編 Vol.10 ~

突然大地震が来たら?

突然目の前の人が倒れたら?

 

日常生活の中で急な判断を迫られる経験は誰しもあると思います。その時は慌ててしまって何も出来なかったり、精一杯頑張ったつもりでも後で振り返れば、「もっとこうしておけばよかったかも」と思ったり。

 

「妊娠すれば、赤ちゃんは元気に産まれてお母さんも元気に退院する」と思っておられる方は多いですし、実際にほとんどのケースはそのようになります。しかし、妊娠中や分娩前後に母児の状態が急変することもあり、緊急の対応が必要となることもあります。もちろん、その際には私たち医療従事者は全力を尽くしますが、私たちも神様ではありませんので、望ましい結果にならないこともあります。少しでも良い結果になるように現場の疑似体験をすることで、緊急時の対応を身に着けるシミュレーショントレーニングが今、注目されています。

 

産科の母体急変対応シミュレーションコースとしてALSO(Advanced Life Support in Obstetrics)、J-MELS(Japan Maternal Emergency Life Saving)、硬膜外麻酔急変対応コース、新生児蘇生のシミュレーショントレーニングとしてNCPR(Neonatal cardio pulmonary resuscitation)などの公認コースを定期的に開催して地域の医療機関のスタッフの方々とともに地域全体としての急変時対応スキルの向上に努めています。また、その中で多職種チームとして医療にかかわることで更なる母児の安全を目指しています。

 

安心・安全な分娩を目指し日々努めています。これからも千船病院の周産期医療にご期待ください。