減量手術による改善効果と手術適応について
減量手術
減量手術実績 (2024年8月末時点) |
602例 |
---|---|
腹腔鏡下スリーブ状 胃切除術 |
533例 |
腹腔鏡下スリーブ バイパス術 |
22例 |
修正手術 | 47例(他院での初回手術例7例、ロボット支援下10例を含む) |
手術適応(簡易版)
BMI35以上、もしくはBMI32以上で糖尿病などの肥満関連合併症を有していること
13歳以上
重度の精神疾患がない
アルコール、薬物依存症がない
内分泌疾患や薬物による肥満ではない
BMIを知りたい方は、身長と体重を入れて【計算!】をクリックして下さい。
身長 | [cm] |
---|---|
体重 | [kg] |
BMI |
減量手術による改善効果について
- 手術時と比較し、術後1年〜1年半で平均して約30%程度の体重減少が可能
- 糖尿病については術後1年の時点で90%の方が薬剤を中止可能
- 高血圧については術後1年の時点で87%の方が改善を認めました
- 高尿酸血症については術後1年の時点で77%の方が改善を認めました
その他、ご結婚された、フルマラソンを走れた、海外旅行で遺跡に登頂出来た、これまで何度チャレンジしてもだめであきらめていたが、「自分に自信がもてた」、「動くことが苦でなくなり、一日の中で楽しいことが増えた」など、多くの患者さんが夢をかなえておられます。
減量外来について
当院の減量外来では、詳細な問診を行い、ひとりひとりが自分にあった減量法を身につけられるよう、カウンセリングを行います。 同時に管理栄養士から食事の内容や取り方について、理学療法士からは運動指導を受けて頂きます。平行して、肥満の原因や肥満に関連した病気がないかを調べます。 内科的治療がうまく行かない場合は、(肥満症の程度によりますが)高度肥満症リスクを回避するために手術が必要となることがあります。 軽度の肥満でも患者さんひとりでは続けることが難しい減量への道ですが、高度肥満症となると、治療には大変なマンパワー、心理学的な側面の理解、相応の設備を要するため、日本では専門的な治療を行っている施設もまだ非常に限られています。千船病院では総勢30名以上がかかわり減量チームを形成しており、専属の減量コーディネーターを配置して減量外科医、糖尿病・内分泌内科の専門医、麻酔科医、精神科医、看護師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師が密に連携を行うことでスムーズな体重減少とその先にある「患者さんの夢」を応援します。
手術費用(概算)
【保険診療】腹腔鏡下スリーブ状胃切除術・スリーブバイパス術
一般の保険診療では、患者さまの収入と負担割合に応じて、自己負担の限度額が変わります。
入院予定期間 | 自己負担限度額(3割) 区分(標準報酬月額) |
|
---|---|---|
3~4日間 | 区分ア(83万円以上) | 約260,000円 |
区分イ(53万円~79万円) | 約170,000円 | |
区分ウ(28万円~50万円) | 約90,000円 | |
区分エ(26万円以下) | 57,600円 | |
区分オ(低所得者) | 35,400円 |
またこれらの費用の他に、入院費(部屋代、食事代、検査代)として約5万円が掛かります。
腹腔鏡下スリーブ状胃切除術およびスリーブバイパス術を行うにあたり、保険適応基準を満たさない場合には、自費での診療となります。
入院予定期間 | 術式 | 自己負担額 |
---|---|---|
4~7日間 | 腹腔鏡下スリーブバイパス術 | 約1,600,000円 |
3~4日間 | 腹腔鏡下スリーブ状胃切除術 | 約1,100,000円 |
腹腔鏡下胃バイパス術 | 約1,500,000円 |
手術代、麻酔代、入院費(ICU管理費込)、検査費、個室費、食事代、薬代(手術に関する薬のみ)、手術入院期間中の術後合併症治療費などが含まれています。
※ロボット支援下での減量・代謝改善手術をご希望の方は、個別にご相談ください。