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診療センター / 関節センター

関節センターについて

患者さまの状態や希望に応じた治療の提案と提供

患者さまによって関節や靱帯の状態は大きく異なります。患者さまの状態やご希望に応じて治療を提案し、当センターで提供します。例えば、関節の変形の程度が初期であったり、スポーツ選手で早い回復を必要とするような場合は、関節鏡という内視鏡を用いた侵襲の小さな方法で治療を行っています。

一方で、関節の変形がひどい場合は、人工関節による手術の治療を提供しています。逆に、かなり初期の病態であれば、手術の治療は提案せずに、リハビリや注射の治療(保存的治療)を提案することもあります。すなわち、関節の状態を把握した上で、患者さまのご希望に応じて様々な治療方法を提案します。

人工関節手術とは

40年以上の歴史があり、現在の整形外科手術の中で最も効果のある手術法の一つです。
「変形性膝関節症」や「変形性股関節症」に対する現在の手術の中で最も効果のある手術法の一つです。その効果は、現在ある関節の痛みの軽減と日常生活に必要な関節機能の回復です。悪いところの骨を取り除き、しっかりした合金のかぶせをして、痛みを感じる部分を取り除き、曲がった足をまっすぐに戻して力を入れやすくする手術です。

■ナビゲーションシステムを利用した人工関節手術
(ナビゲーション人工関節手術)

 人工関節の正確な設置(脚の並びをまっすぐにすること)が人工関節の寿命と術後の成績を最大限にします。従来の方法では、手術を担当する医師が目視で人工関節を設置しています。この方法では、医師の経験や勘に頼ることになります。

 ナビゲーション人工関節手術は、医師の経験や勘に頼らずに客観的な情報を手術中に参考にしながら手術を行う方法です。「ナビゲーションシステム」は自動車を運転するときの道案内システム(カーナビ)と同じような目的で使用します。カーナビは、人工衛星からの情報をもとに、現在地から目的地までの道路や距離を測って運転手を誘導します。

 人工関節の「ナビゲーションシステム」は、手術の器具が現在どの位置にあるか、計画通りに手術をするためには、どの方向へどのくらい移動すれば良いかなどをコンピューターで計算して表示します。手術を担当する医師はナビゲーションシステムを用いて、人工関節を設置する位置や角度をそのつど確認しながら、より正確に人工関節をはめる土台を作り、人工関節を骨に設置することができます。

 これによって、今まで見た目だけでは分からなかったレベルまで人工関節を正確に設置することができるようになりました。当院では、「ナビゲーションシステム」を使用することで、正確な手術を提供することを目指しています。

人工関節手術について

患者さまに安全と安心を

「ナビゲーションシステム」を用いた「より安全な」治療の提供、さらに「低侵襲手術(小さなキズ)」、手術後は最新の除痛方法を行うことで、患者さまが「より安心に」手術治療を受けられるように努めています。

人工関節術後患者会「健歩の会」について

2018年 京都水族館

当院では人工関節手術を受けられた患者さまを対象に術後患者会「健歩の会」にご参加頂いております。年に2回のバス旅行などのレクリエーション会を開催しております。