遺伝カウンセリング外来
遺伝診療に関する適切な情報を提供し、患者さん一人ひとりに寄り添いたい!
産婦人科医の村越 誉先生と助産師の濱田 恵美子さんは、千船病院に勤めて20年以上が経つ。

「赴任当初の産婦人科医は5人だけ、それが今や29人に。私が一番古株なんです」(村越)
村越先生は、お産の他、子宮がんや卵巣がん、更年期障害といった女性特有の病気にも対応できるよう『手術支援ロボット・ダビンチ術者認定』や『女性ヘルスケア指導医』など、多くの専門医資格を取得してきた。
「いろんな患者さんがいらっしゃるのに、自分が専門じゃないから診られないっていうことだけはしたくなくて」
そんな村越先生は『臨床遺伝専門医』を取得し、この秋から『遺伝カウンセリング外来』をスタートさせる。
「多くの方が遺伝性疾患を知ったきっかけは、米国の女優アンジェリーナ・ジョリーさんが遺伝性のがんで予防的に乳房と卵巣を切除したことだったと思います。遺伝性疾患というのはがんに限らず、子どもの病気や内科的な病気などたくさんあります」
遺伝は自分だけでなく血縁者も関わってくるため、検査したくとも躊躇(ちゅうちょ)することもある。だからこそ、「カウンセリング」という言葉を加えたのだという。
「不安や悩みを抱えている人はたくさんます。遺伝カウンセリング外来では、まず患者さん一人ひとりの背景に寄り添い、遺伝診療に関する適切な情報を提供する。そして、社会的・心理的な孤立や差別・偏見につながらないよう、ちゃんと支えていきたい。私は産婦人科医であるので、結婚や出産という節目において遺伝性疾患のことで不安を持っている方へのサポートもしていきたいと思っています」
一方、濱田さんは、遺伝カウンセリング外来のNIPT(Non-Invasive PrenatalGenetic Testing:出生前診断)部門に携わる。1時間のカウンセリングの前半30分を濱田さんら5人の助産師が担当する。
「妊婦さんがちょっとした悩みを打ち明けやすいのは、先生よりも助産師だと思うんです。上のお子さんで遺伝性の病気が見つかった場合、下の子にも関係するのかという相談を受けたことがありました。そうした方へ、より専門的な対応が今後は当院でできます」
遺伝診療は院内の協力も必要。遺伝の悩みを最初に打ち明けられるのが、各診療科の主治医や看護師、時には事務員の場合だってあるかもしれない。
「医療者も含めたすべての人に、千船病院に遺伝診療の専門窓口ができたということを知ってもらいたいですね」
遺伝診療に精通した医師とチームが、その人にとって、より良い選択ができるよう支援していくー自分自身や家族の病気について“遺伝”が気になる時は『遺伝カウンセリング外来』に問い合わせを。


