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千船病院広報誌 虹くじら 千船病院広報誌 虹くじら

「持ち前の明るさと優しさ」で「外来・病棟医事科」を引っ張る!!

2026.03.23 ちぶね〜ぜ 医事科

 千船病院に入ると1階には総合受付があり、2階に上がると外来フロアがある。この2階の外来診療科に勤務しているのが外来医事科の人たちだ。

「例えば内科の患者さんであれば1階の総合受付に来られて、そのあと2階の各診療科でもう一度受付をし、予約時間や、診察前の検査がないかを確認し、ご案内します」

 外来医事科の業務を説明するのは、千船病院に勤めて14年の千草寛美さんだ。入職して以来、配属はずっと外来医事科。仕事内容は多岐にわたる。電話対応、検査がある患者さんには検査室への導線案内。診察室では医師の指示に沿った電子カルテの代行入力。診察後は医療行為の会計入力や精算書・処方箋の内容を患者さんと確認し、次回予約に関する注意点を伝えるなど実に多くの業務を受け持っている。

 千草さんはもともと福祉に関心があったという。大学で行われた合同就職説明会で医療事務は資格や知識が無くてもできると聞いた。しかし実際に仕事に就いてみると、医学知識がなければ、カルテに載っている専門用語や略語も分からず、患者さんへの説明もうまくできない。

「知識のレベルを合わせていかないといけないんだなっていうのをすごい痛感しました」

 それからは、早く知らないことを無くしたいという一心で、分からないことを一つひとつ潰していった。今年の4月からは主任を命ぜられ、さらにスタッフのスケジュール管理や教育も任されている。

カルテから医療の裏側が見える

 外来医事科と同じ紺色の制服を着たスタッフを病棟のナースステーションでも見かける。カウンターそばのパソコンで仕事をしているのが病棟医事科の人たちだ。業務内容は、入院患者さんやご家族の窓口対応、入院期間中の医療行為の会計入力、入院費の計算、保険請求業務などなど。

 入院の場合、病気の種類や患者さんの条件により「公費負担」が適用されることもある。こうした各種制度の申請案内も行う。

「入院の支払い金額にも関係してくるので、独居で身寄りのない方になると、私たちが間に入って、役所の方と話をしていくこともあります」

 こう話すのは病棟医事科の雲津 彩さん。複数の医療機関での医療事務経験があり、千船病院の医事科を支える一人でもある。

 病棟では夜間も治療が行われることがある。

「朝出勤すると、まず夜間に入院になった方の入院申込書、保険証をチェックします。入院案内やオーダーの取り込み、入院時に算定が必要な項目の入力も。不明点がある時はその都度、医師や看護師に確認しています」

 このように病棟医事科スタッフは、入院に関する情報を一つひとつ医療者側と患者側から取り寄せて整えているのだ。予定の入退院だけでなく、急に決まったものや病棟移動など突発的なことにも対応しなければならない。「毎日がバタバタです」というのも納得だ。

 この仕事のやりがいを聞いてみると、2人とも電子カルテを読み取れることだと返ってきた。

「カルテを見るのが好きなんやと思います。先生たちが患者さんに一生懸命やられたことを間違いなく、過不足なく入力していく。病院の収益に反映できていると思います」(雲津さん)

「カルテから医療の裏側が見える。先生ができない時に事務が代わりに代行入力をする。それで患者さんが早く帰れるとかサービス向上につながっているんやったら嬉しい」(千草さん)

 外来医事科、病棟医事科は患者さんと医療者をつなぐ接点。スピーディーな対応と患者さんに配慮した接遇が求められる。これらは経験の積み重ねでついてくるもの。

「日が浅いうちは、できないのが当たり前。でもそれなら挨拶だけでも明るくしよかー」

 2人は声を合わせて笑った。持ち前の明るさと優しさ、これまでの経験を踏まえながら医事科の後輩を指導し、引っ張っている。

取材・文:中原 由依子 写真 :奥田真也

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