千船病院スタッフが夢中になっているモノ・コトを紹介 ~これが私の「推し活」~
看護師といえば白衣の制服。でも、一歩外に出るとみんな雰囲気がガラリと変わります。
中でも救急・内視鏡センターで勤務する豊嶋直子さんと田中美代子さんの「推し活」は着物。日々忙しく働いてきたなかで、豊嶋さんが久しぶりに着物に手を出したのは去年のこと。

救急・内視鏡センター看護師
左 豊嶋 直子(とよしま なおこ)主任
右 田中 美代子(たなか みよこ)主任
救急車受け入れ・救急患者対応、内視鏡、カテーテル、放射線検査介助などを担当。
地域から選ばれる安全な急性期医療を提供できるよう患者の優先順位( トリアージ) を行い、
チーム内で連携、調整をとりながらより的確な治療、看護を提供できるよう業務にあたっている。
「お正月に着物を着て過ごすことって無いなってふと思ったんです。そこで、YouTubeを見ながら見様見真似で、子どものころに祖母が着せてくれたのを思い出しながら着たんですけど、3時間もかかってしまったんですね。自分の国の服も着られないなんて悔しいと思って、着付け教室に通い始めました」
田中さんも、偶然、同時期に着物を始めようとしていたところだった。
「前からやってみたいとはずっと思っていて、子どもの手が離れたので、今ならと思いました」
着物を着て2人で、花見や美術館などに出かけるようになった。そこで田中さんは改めて着物の持っている力に気がついたという。
「去年、豊嶋さんと千船病院の忘年会に着物で行ったんです。そうしたら、みんなから華があるねって褒めてもらいました」
豊嶋さんは「月に一度」は着物を着て出かけることにしている。着物で出かけると様々な出会いがある。
「桜を見に行ったとき自撮りしようとしたら、同じく着物を着てお出かけしてる方が、写真撮ってあげるよって声をかけてくれて、お互いに撮り合いました。出会う方たちの着こなしも様々で勉強になりますね。洋服と合わせたりして、格好よく仕上げている若い人たちもいるんです」
今、豊嶋さんがはまっているのは、〝半幅帯〟である。
「昔の小紋とか大島紬とかを裁断して帯にするんです。カジュアルな帯なので、着付け教室の先生も、型にとらわれず自分の思いのままに結びなさいと仰っていて、自分なりに試行錯誤しながらアレンジしています」
着物の熱は身近な人にすぐ伝わった。田中さんは
「私が着ているのを見て主人も着物がほしくなり、一緒に買ったんです」と笑う。
「着物を着て2人で歌舞伎を観に行きました。子どもたちも、いいんじゃないって言ってくれていました」
改めて着物の魅力について2人に聞いた。
「姿勢もシュッとするし、立ち振る舞いとかも普段より丁寧になりますね。凛として、別人になった感じ」(豊嶋)
「もともと日本史とか、お城巡りなどが趣味で、着物に出会えたことでまた新たな世界を知ることができています」(田中)
2人は今、病院内で「着物クラブ」を立ち上げることを考えている。すでに院内に〝着物仲間〟が数人いる。
「着物を持っているけど、着る機会が無いなって方はまだまだいると思うんですよね。みんなでお出かけできたら絶対に楽しいです」(豊嶋)
広がれ、着物の輪!
取材・文 田中夏菜 写真 奥田真也

