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2019.09.09リレーエッセイ ~ドクター編 Vol.3~ 「ロコモティブシンドローム」という言葉を知っていますか?

投稿者:整形外科/関節センター
    鄭 克真

■最近思うこと

歴史小説を好んで読みます。来年の大河ドラマでは、明智光秀が主役に決まっています。
明智光秀は、戦国時代の織田信長の家臣で、「本能寺の変」で信長を裏切り、自害させたことはあまりにも有名です。
しかし、光秀の生い立ちなどは謎な事が多いとされ、「本能寺の変」を起こした理由も歴史家でもはっきりと分かっていません。なぜそうしたのか、それは本人にしか分かりません。
最近、日本と韓国はお互いに対する輸出規制優遇を解除しました。純粋に貿易信頼性の問題が理由なのか、二国間の他の問題に対する報復なのかは決めた当の本人らにしか分からないでしょう。

■ご存じですか?

ロコモティブシンドローム」「ロコモ」という言葉を聞かれた事はありますか?
関節や筋肉、骨、神経などの問題でカラダを動かしにくくなる状態、それによって介護や介助が必要な状態を言います。2007年より日本整形外科学会が提唱した概念で、日本語で言えば「運動器症候群」と言います。
まだまだ皆に浸透していない事が我々の恥ずべきことです。最近の国民生活基礎調査の結果をひもとくと、関節の病気が悪くなったり、骨折してカラダを動かしにくくなっても、行政が判定する介護や支援の認定が得られにくいのが現状です(表1)。他の認知症や脳血管の病気に比べてことのほか認定されません。
「ロコモ」かどうかを見分ける簡単なチェックがあります(図1)。
是非ご活用ください。当てはまる事があれば、お近くの整形外科を受診ください。

  • 表1:平成28年 国民生活基礎調査(厚生省)
  • 図1:ロコモーションチェック(ロコチェック)

■今、力を入れていること

「ロコモ」の原因の一つが「変形性関節症」です。加齢とともに関節が変形する病気で、我が国では2500万人いると言われています。変形がひどすぎて痛みを伴う時は、人工関節という手術が必要な方もいます。
当院では、ナビゲーションシステムというコンピューターを用いて、医者の勘に頼らず、正確な人工関節手術の提供を目指しています。当院では7月にナビゲーションシステムの2機目を導入しました。

高齢化社会におけるシニアの方々の活力が大きく取り上げられる中で、いつまでも元気に歩いて、いきいきとしたライフスタイルを実現していただける様に尽力しています。

■これからの企画

高齢者の骨折の原因のひとつは骨粗鬆症です。骨折した時は、その治療を受けただけでいいのではなく、今後同じようなケガをしないように、骨粗鬆症の治療が必要です。
現在当科では、骨折治療から骨粗鬆症治療までの治療連携を、リハビリ病院やかかりつけ医など、周囲の医療機関と強化する企画を始動しています。